兵庫津は、古くは「大輪田泊」と呼ばれ、平安時代のおわり頃には平清盛によって日宋貿易の拠点とされたことで有名です。また、鎌倉時代以降は「兵庫津」として瀬戸内の海運で栄え、特に足利義満のころには日明貿易の主要港として重要な役割を果たしました。安土桃山時代には兵庫城が築かれて城下町となり、江戸時代には北前船などの西回り航路が発展してさらに賑わいました。ここでは、発掘調査によってよみがえった兵庫城や兵庫津のくらしの一端をご紹介します。(協力:兵庫県立考古博物館、神戸市文化財課)

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神戸市兵庫区の海に近いエリアでは、地面を掘ると様々な埋蔵文化財が発掘されます。1m掘れば江戸時代の地層から、2m掘れば平安時代の地層から、当時の暮らしや時代をうかがい知ることが出来ます。