火事で焼けた町屋跡

兵庫城の周辺には町屋の跡が埋もれていました。たびたび盛砂をして地盤をかさ上げした様子が観察されますが、海岸に立地していることから、高潮などの被害を防ぐために、改築するたびに砂を盛ったものと思われます。また、兵庫城周辺では17世紀末と18世紀初めの2度大火にあったことが記録に残っていますが、その火事で赤く焼けた町屋跡が広範囲で見つかっています。

写真提供:神戸市文化財課

※出典
『兵庫津遺跡第62次発掘調査報告書』2017.3神戸市教育委員会(発掘は2014年3月~2015年3月)