【2022.5.25】明楽みゆきさんのチェンバロ演奏会を開催

(一社)よみがえる兵庫津連絡協議会と兵庫津日本遺産の会は、5月25日に西月山真光寺・神戸市兵庫区の協力、神戸商工会議所・兵庫県神戸県民センターの後援により、真光寺においてチェンバロ演奏会を開催しました。

兵庫津の名刹真光寺は、大きな音楽ホールのような音響設備のあるお堂で、阿弥陀様が鎮座し、音楽と芸術の神様の弁財天が見守られる中、午後1時30分と3時30分の二回に分けて、102人が参加しました。

北海道に在住の明楽みゆきさんは、兵庫県川西市で高校時代まで居られ、大阪音楽大学を卒業後大学講師を経て、国内外の多数の音楽祭・式典に参加され、また公演会を主催されています。

FMラジオ番組「チェンバリスト明楽みゆきの浪漫紀行」では、毎週音楽と歴史のつながりを楽しく語られています。

演奏会は、バロック音楽の「バッハの前奏曲 祈りの曲」、ヘンデルの「懐かしき木陰」、一青窈の「ハナミズキ」、「涙そうそう」、アイルランドの「ロンドンデリーの歌」、スコットランド民謡、タンゴ等々幅広いジャンルの曲目が演奏され、平和を祈る楽器の清らかで荘厳な響きがお堂を包み込みました。

この間、5000年前の竪琴から始まる楽器の歴史、チェンバロの製作に日本人の名工がかかわっていること、織田信長、豊臣秀吉が最初にチェンバロを愛でたこと、1500年代には長崎の出島にチェンバロの学校ができ、優秀な4人の生徒がヨーロッパ使節として各国で演奏を披露したことなどを分かりやすく話されました。

日本遺産の北前船については、5代前の先祖が近江で北前船交易をされていとこと、船が北海道の岩内沖で遭難しかけたが沈没を免れて、その岩内で自分と北海道のつながりができたこと、大阪から北海道までの200の寄港地と人物、産物等のかかわりなどを、終始笑顔で詳しく紹介されました。

そして「夢をあきらめないで、海と山、風光明媚な歴史のある神戸をみんなでつなぐ役割を果たしましょう」と語りかけられ、ハンドルを握られるチェンバロの運送は、いつも「先祖8人と共に」とのことでした。

主催者の(一社)よみがえる兵庫津連絡協議会の高田誠司会長は、正に『素晴らしいチェンバロと北前船の伝道師ですね』と礼賛されました。

近々動画をアップします。

 

明楽みゆきさん

 

演奏の様子

 

会場の様子